壇飾りの雛人形に鎧兜も勇ましい五月人形。しかし、
「最近はマンションとかの住宅事情もあって、大きいお飾りが減少してますわ」
と店主の西村さん。ただし、その分、品質にこだわる商品が多くなったとか。子どもの成長を祈る親の気持ちに変わりはない。
人形ともうひとつ、同店を語るのに外せないのがだんじりグッズ。今でこそ取り扱う店は増えたが、オリジナルを豊富にそろえたのはココが最初。かつてはオモチャやベビー用品を置いていたこともあり、子供向けのだんじりを作ったのがそもそもの始まりとか。
「町別の巾着もウチが走りです。染めや縫製は人形製造のルートを利用しました」
年末から3月までは艶やかな雛人形。3月から5月は五月人形や鯉のぼり。そして、夏が始まると祭り一色に。季節の移ろいを教えてくれる店内を、中に入って覗いてみる価値はある。