真面目な制服は「丸庄」か「マスダ」、そして、やんちゃの御用達は「ヤング」というのが一昔前、地元の定番だった。その「ヤング」が閉店し、刺繍を請け負っていた同店が後を受け継ぐ形で学生服も販売。
かつての悪ガキどもも大人になり、「最近は親御さんが子どもと一緒に来てくれます」とご主人の辻村さん。ただし、親世代の流行と今では違いがあり、「丈の短いのが流行りなので、裏地の刺繍は難しいし、やってくれという子どもも少ないですわ」と時代の流れも教えてくれる。
現在、泉州地域で、いわゆる「オシャレ学生服」を扱っているのは同店だけ。そのため、来客数も増加傾向にあるとか。昔、襟の高い中ラン、長ランにハイウエストのゴクヤンを穿いていた連中が、子どもも同じように育ってしまったのなら、一度、覗いて見ることをオススメする。

元は50年以上続く和装小物店。サイズや形など、様々なタイプの学生服を扱っているが、別注も可能。また、ジャンバーなどへの刺繍もOK。祭り前には祭礼用品も品数豊富にそろっている。