なんぼドバイのお金持ちでも買えないものが、この店にはある。 背丈を超える、まるで大黒柱のような佇まいの、ドイツ・ユンハンスの置時計が、 何秒もかけてゆったり時を告げる。「ぶおぉ〜〜ン、ぶおぉ〜〜ン」という音は、 時は「過ぎる」ものでなく「刻むもの」と心にまで響く。 創業時から100年以上、戦時中には共に山口まで疎開し、 うれしいことも悲しいことも見てきた古時計は今も動いている。 「分銅ひきというて、おもりで動くんやで。母が102歳まで 生きたのもこの時計のおかげかなあ」 と微笑むのは店主の柳原さん。 向いの壁に掛けられているのはソーラー電波時計などの最新モデルの数々。 「おじいちゃん時計」と一緒に時を刻む。 取扱う商品は全て新品。家族同様の古時計に値段はつけられないが、 15分毎のウエストミンスター・チャイムと毎時の「ぶおぉ〜ン」を聴くのは無料です。
SEIKOを中心に各種時計や隣店では遠近めがねを販売。 数量の多い記念品用には文字入れも。腕時計バンドはきめ細かく調整。 修理で培った腕は、時計の部品で作ったというミニだんじりに表れている。 真珠ネックレスや指輪など宝飾品もあり。お二人の愛が100年続きますよう、 結婚指輪に名を刻む。
Copyright(C)Kajiya-machi.All Rights Reserved.